展覧会
ここに行った美術展のことをメモしておこうとしては、書かなくてはならないメールがあることに気づき、そして、メールを書こうとしては、そうだ、美術展のことをメモしなくてはと思い、結局、どちらも進まないという老人病。 *クリスチャン・ボルタンスキー…
寒い間にしたことといえば、『フューリー』観たり、岡崎京子展行ったり、『アメリカン・スナイパー』観たり。 他にも展覧会は行っているのだが、じゃあ、なにがよかったかと問われるとよくわからなくなる。 三井記念美術館の「東山御物の美」が印象に残って…
会期:2012 7/4〜9/10 展覧会Facebookページ: http://www.facebook.com/gutai.nact 『世界が認めた日本の前衛美術グループ、「具体」 その全貌が、ついに東京で明らかになる』 「具体展、行かなくちゃ行かなくちゃ」と言う声を、会期前からあちこちで聞いた…
会期 2012 7/10〜10/8 館長 庵野秀明 副館長 樋口真嗣 http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/137/早く行きたくて、始まってすぐの7/19にさっさと行ってきた。まだ夏休み前の平日だったので、ゆっくり見ることができたが、夏休みの今は、どんな状況だろう…
根津美術館の国宝「燕子花図屏風」と、メトロポリタン美術館の「八橋図屏風」を並べて見ることができるチャンス。 この二つが揃うのは100年ぶりだと出品目録に書いてある。 調べてみたら、大正時代に日本橋三越の展覧会に出展されている。当時は「八橋図屏風…
おそろしく長いことここを放置してしまった。 ここだけでなく、この一年間、何も書いてなかった。 美術展にだけはぼちぼち出かけてはいたが、見たはしから忘れていくので、せめて、どこに行ったくらいは書いておきたいものだ。 「ボストン美術館展」には、4…
次々と良い評判が耳に入るので、とうとう『国宝 土偶展』に行ってみた。 大物土偶というか、土偶オールスター勢ぞろいというか、今までに一つ一つは見ているものも多いが、ここまで勢ぞろいすると、土偶熱気みたいなものが会場にこもっているような気がして…
妖艶粋美──甦る天才絵師・鰭崎英朋の世界作者: 松本品子出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2009/12/24メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 20回この商品を含むブログ (3件) を見る先月末に弥生美術館の鰭崎英朋展へ行ってきた。 いつもながらの展…
去年の平塚市美術館の御舟展は、規模も大きく、丁寧でわかりやすい展示で、御舟という画家を理解するにはとてもいい美術展だったのだが、残念なことに、重要文化財である『炎舞』と『名樹散椿』は出展されていなかった。 今回の山種美術館の御舟展ではこの二…
去年の夏休み、滋賀、京都、奈良と六日間かけて旅行した。 私にとっては滋賀だけが未踏の地で、後は「青春の思い出」を再訪する旅だったのだが、娘も中学生だし、そろそろ彼女にも「青春の思い出」を作ってやろうというおせっかいな親心の旅だ。 毎日、国宝…
引越し騒動の間に、いくつか見たものがあるのだけど、慢性的に疲れていたし、集中してなかったのか、ひとつひとつの感想を書くほどに、まとまった印象が残っていない。 「大琳派展」―継承と変奏― @東京国立博物館 宗達、光琳、抱一、其一の4つの「風神雷神…
八月の初めの激しく暑い日に、目黒駅から庭園美術館に向かって歩いていると、手前の交差点のところまできて、急に涼しく感じた。かすかではあるが、気のせいなどでなく、確たる涼感だ。 そうか、森だ。森と水があるから涼しいんだ。庭園美術館を囲むように広…
早くも夏ばて気味。 暑くてビールばかり飲んでいるのがいけないのかも。たまにはワインも飲まなくっちゃ(違 最近どうしてるの? とメールくださった方がいて、そういえば、ずいぶん、どこへ行ったとか、何を見たとか書いてないことに気がつく。 実際、あま…
巖谷國士が監修した「澁澤龍彦 幻想美術館」@横須賀美術館、鎌倉文学館での手作り感あふれる「澁澤龍彦 カマクラノ日々」展、そして今回の神奈川近代文学館での「澁澤龍彦回顧展」、立て続けというほどではないが、この一年間で三回の澁澤展に出かけたこと…
薬師寺展は連休明けの平日なのに、たくさんの人。連休はたいへんな混雑だったようだ。「八幡三神坐像」「聖観音菩薩立像」「日光・月光菩薩立像」「慈恩大師像」「吉祥天像」の順に国宝を巡る。 教科書で見ていた「八幡三神坐像」は思ったより小さい。 「聖…
酒井抱一の『四季花鳥図屏風』を見ようと、先週、上野へ出かけた。 会期ぎりぎりになったので、平日なのにずいぶん混雑していた。 国宝の『御堂関白記』を見て、その場では、実に整然とした日記の書き方を当時もしていたのだな、とびっくりしたのだが、今日…
正直、いまさらムンクでもないか、と思いつつ、冬休みに入った娘にせがまれ、年末に行ってきた。娘はちょうど有名な画家の絵が見たくてたまらないお年頃だ。娘のお供で出かけたムンク展だったが、行ってよかった今回の展覧会は「装飾画家」としてのムンクと…
美術展なのにこんなに笑っていいかしら、というほどに、実に楽しい美術展だった。なんてことを、会期がもう、明日までという日になって書くのもどうかと思う。今月初めに行ったのだから、その時すぐに、「面白いからみんなも見に行くといいのに」と書けばよ…
先月、一年ぶりに鎌倉を訪れた。鎌倉文学館は雨の平日だというのに、あいかわらず人の絶えることがない人気スポットだ。些細なところで、いちいち揺さぶられる展覧会だった。何を見ても、いかに自分の底に澁澤龍彦が敷き詰められているかを再確認するばかり…
昨日は少し遠出をするはずの一日だったが、あまりの天候に行き先を銀座に変更。 いつもは地味な場所で待ち合わせする同行者と、銀座三越のライオンのところ、という派手派手しい場所で待ち合わせ、煉瓦亭で昼食。時間が遅めだったのと、悪天候が幸いしたのか…
このドイツ表現主義の彫刻家の展覧会は、今年いくつか観た展覧会の中ではわりと印象に深いのだが、その印象をどうにも言葉にできないまま半年が過ぎてしまった。しかし、先日の一木彫の「仏像展」以来、バルラハの作品がしきりと思い出されてならないので、…
今年最後の美術館かな、と思いつつ、雨の夕方恵比寿へ急ぐ。大荷物の同行者と恵比寿駅から動く歩道上の人となり、恵比寿の喫茶店についてひとくさりしているうちに、クリスマスイルミネーション輝くガーデンプレイスに到着。 三島由紀夫を被写体とした「薔薇…
混雑しているというほどではないのに、熱い会場だった。 会場の誰もが展示された作品に顔を寄せ、至近距離からなめるように隅々まで検分している。鑑賞しているというより各々の「ぼくの小松崎茂」を確認しているかのようだ。小松崎茂というと、真っ先に戦車…
一木彫(いちぼくちょう)の仏像ばかりを集めた特別展である。国宝の十一面観音菩薩立像(滋賀・向源寺蔵 渡岸寺観音堂所在)が公開される後期を待って訪れた東博は、若冲のときほどではないが、それでもけっこうな人出だった。一木彫というのは必ずしも像の…
プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展が8月27日に東京での会期を終えた。混雑を少しでも避けようと平日の午後遅めの時間に訪れたのだが、やはりそこそこの混雑。他の展覧会に比べ若い人が多い。会期中の来場者は31万7千人とのこと。 バーク・コレクシ…
花鳥−愛でる心、彩る技〈若冲を中心に〉@宮内庁三の丸尚蔵館 現在も人気の高い,江戸時代中期の画家・伊藤若冲(1716〜1800)の代表作「動植綵絵」30幅は,美しい色彩,細緻な描写,奇抜な構図等の魅力に溢れ,当館収蔵品の中でも,ことのほか多くの人々に愛さ…
あれこれ展覧会に通ってみようみまねで作品の前に立っているうちに、少しは「見る力」がついてきたのかもしれない。以前より、脳にまで見たものがはっきり届くようになった気がする。大きな力をもった作品の前に立つと衝撃波が脳を直撃する。これは以前には…
これが私の今年最後の美術展。今年はいろいろ見逃したものも多い上に、ちっとも感想残していない。 東京都写真美術館開館10周年記念特別企画展 植田正治:写真の作法 「僕たちはいつも植田正治が必要なんだ」前から好きな写真家だが、まとまってオリジナルプ…
ちょっと前になるのだが、「フィリップス・コレクション展」@森アーツセンターギャラリー に行った。 この美術展には誘ってもらわなければ行かなかったと思う。誘ってくれた友人に深く感謝している。その思いは日がたつにつれ大きくなっている。(招待券を…
夏休みの子供にせがまれて上野にでかける。本当は他に見に行きたいものはいくつかあるが、なにしろ夏休みなのであるから、あまり親はわがままは言えないのである。 まずは国立科学博物館の『縄文VS弥生』 子供にもわかりやすいとうか、最初から子供向けに展…