ワールドコン一日目

朝からめいっぱい急いで用事をすませたはずなのに、会場についたらもう三時。受付をすませ、窓際のイスに座ってタイムテーブルをチェックしていたら、すぐ目の前に小松左京先生が! 思わず頭を下げる。


平日で日本人が少ないこともあって、外国人率が高い。


いきなりネイティブな英語を聞いてもしんどかろうと思ったのと、外国の方に日本の作家をどんなふうに紹介するのか興味があったので、まずは、大森望さんと小川隆さんの企画「村上春樹の子供」の部屋に向かう。この企画は、「日本で村上春樹の伝統を受け継いだ作家を紹介します」というもので、半分くらいは日本語かなと期待していたら、ほとんど英語だった。
紹介されたのは、古川日出男三崎亜記恩田陸伊坂幸太郎宮部みゆき乙一川端裕人等。日本の作家の多くはコンテスト(文学賞)でデビューするんだよ、という話を聞いて、そうか、海外は違うのだな、と気がついたりする。
ちなみに、恩田陸の『六番目の小夜子』は <スクールガールホラーストーリー> との紹介でした。


その後、展示ホールで、まだまだ準備中のアートショーやら、ディーラーズルームをのぞき、まだ、早いかなと思いつつ、オープニングのあるメインホールへ向かう。あれよあれよという間に満席。
いきなり、横浜市の中田市長が人力車に乗って現れて、ちょっとびっくり。市長さんは、横浜にこんなにSFファンが集まってうれしいそうです。


委員長の井上氏に続き、ゲスト・オブ・オナーの、小松左京氏、ディヴィッド・ブリン氏、天野喜孝氏、マイケル・ウィラン氏、柴野拓美氏とあいさつが続いたのだが、会場が最後に登場なさった柴野さんをスタンディングオベーションで迎え、ご本人が「最近は体調もあまり良くはないのだけど、今日は最良の日だ」と声を詰まらせてらしたのが印象的だった。今年80歳になられ、「宇宙塵」も50周年を迎えたとのこと。