2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

テッド・チャン「七十二文字」 byシジジイ

おくればせながら、やっと、テッド・チャンの短編集「あなたの人生の物語」ハヤカワ文庫 を読んだ。先日のマウスの単為生殖に関する日記を書いた直後に、この本の五番目に収録されている「七十二文字」を読み始めたのだが、あまりにタイムリーな内容で、読み…

春の嵐 byシジジイ

ふと気がつけば空が真っ黒。遠くからごろごろと音がする。慌てて洗濯物を取り込む私と一緒に子犬もベランダに出て雨の匂いをクンクンしている。突然、近くで春雷。飛び上がって部屋に駆け込む子犬。そうかい、そうかい、おまえも雷が怖いんだね。抱き上げる…

縄文土器を拾う人 byシジジイ

そう、これを読んでる多くの人が行ったことがあるであろう、都内某所某施設の広大な敷地を西日に照らされながら出口に向かってその人と歩いていたんである。勿論話題は、他愛もない与太話。私がなんということもなく「これがメタセコイヤなんだ」と太い木の…

「刷り込みで哺乳類の発生が制御されていることが立証された」河野教授 byシジジイ

マウスの単為生殖に成功したとの記事が世界を駆け巡っている。精子は必要なく、卵子二つからマウスを発生させることができ、しかも、その単為生殖によって誕生したマウスには繁殖能力もあるというのだ。ニ、三の記事を読んだだけだが、どうも、この単為発生…

男をめぐるショック byシジジイ

恥ずかしながらわたくし、手鏡覗き事件で話題の植草先生のファンでした。事件を知っても信じられず、「先生、きっとはめられたんだわ」とつぶやき、ニュースを追いかけたら、なんと再犯とのこと。ありゃりゃ、ご病気だったのね、とショックを受けていたら、…

風俗画家としての晴雨 byシジジイ

以前にも伊藤晴雨について書いたが、再び、伊藤晴雨。「責め絵の晴雨」があまりに有名で、なかなか評価されることが少ないが、(評価されているけど話題にのぼることが少ないと言ったほうが正確かな)、晴雨の江戸風俗に関する仕事も、責め絵に負けず劣らず…

飛びつつけた作家〜サン・テグジュペリ〜 byシジジイ

パイロットであり、「星の王子さま」の作者でもあるサン・テグジュペリは偵察飛行のため1944年7月31日、コルシカ島のボルゴ基地を偵察機に改装されたP−38ライトニングで飛び立ち、消息を絶った。そのサン・テグジュペリの搭乗機の残骸がマルセイユ…