2007-01-01から1年間の記事一覧

新潮社 R‐18文学賞 一次選考

第七回 R‐18文学賞の一次選考の結果が昨日発表になった。一人三作まで応募できるので、私は二作応募したのだけど、うれしいことに二つとも一次通過した。 前回、文学界新人賞の一次を通過したとき、こんなに一次通過ってうれしいものかと思ったのだけど、今…

よしながふみ

よしながふみの『きのう何食べた?』は、私がよく行くちょっと田舎のあおい書店や有燐堂ではずっと入荷待ちだった。行くとこ行けば積んであるんだろうな、と思いつつ、行くとこ行けなかったので仕方ない。今日やっと入手。きのう何食べた?(1) (モーニング KC…

俺はまだ本気出してないだけ

俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS)作者: 青野春秋出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/10/30メディア: コミック購入: 12人 クリック: 146回この商品を含むブログ (158件) を見るなんてイタいところをついたベタなタイトルだろう。原初のイタさか…

しらせ

昨日、南極観測船「しらせ」が晴海ふ頭から最後の南極への航海に出た。船体や観測機器の老朽化のため今航海を終えたら退役するそうだ。昼間、そのニュースを見ようとあちこちチャンネルを回したが、どこも泰葉の離婚話ばかりで、出航の様子を見ることはでき…

なつかしい居酒屋

ただ、ビールが飲めれば良かったのだから、なにも「さ○ら水産」に入ることはなかったのだ。腰を落ち着けて飲もうとか、しっかり食べながら飲もうとか、そういう気が一切なく、喉が渇いていたし、同行者と知らない街で別れる前にちょっとビールが飲めればそれ…

ピアノ

今日、ピアノが我が家に来た。ピアノといっても中古のクラビノーバだ。女の子は大抵ピアノを習う。大昔に私も習わされた。毎週土曜日に幼稚園から帰ると、先生がやってきた。無茶苦茶恐い先生で、なんども弾いている手を上から叩かれた……ような記憶がある。…

男性作家

先日のT教室の授業後にお茶を飲みながら、男性臭のする文体の作家という話になって、それは、村上春樹や池澤夏樹と対極を為すものだろうというあたりから始まって、同年輩の女性二人で話をしていたのだが、その話へ男性二人が加わって、それは大藪春彦とか…

東海道新幹線歴史散歩

今日の読売の夕刊で紹介されているのを見つけて、なるほどなあ、と感心した本。東海道新幹線歴史散歩―車窓から愉しむ歴史の宝庫 (中公新書 1915)作者: 一坂太郎出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/09メディア: 新書 クリック: 8回この商品を含むブロ…

近況

来週になったらワールドコンについての追記をするつもり、などと、今月初めの日記に散々書いておいて、それっきりになっている。気がついたらもう月末。今月、私は何をしていたのだろうと自分でも不思議だ。 ワールドコンが終わった翌日から、塾の先生になっ…

ワールドコン四日目

サイバーパンクで始めたワールドコン四日目。ほんとに楽しい。日に日に楽しくなっていった。いろいろ来週書くつもり。 ミーハーファンとしてテッド・チャンの企画へはなんとしても参加しようと思っていたが、いざ、ご本人のインタビューが始まると、言葉を探…

ワールドコン三日目

新井素子さんとか、天野喜孝さんとか、詳細は来週書くつもり。とりあえず、今日の一枚。 この日4コマ目の「『バルバラ異界』と『ポーの一族』のはざま 〜はるかなる不死の夢によせて〜」での、萩尾望都先生。ゆったりとしたお話しぶりが、なんとも美しい。

ワールドコン二日目

いろいろあって、またもや予定より遅くなって会場に到着。「SF作家クラブ40周年記念パネル」の最後のほうに間に合う。今年六月に、SF作家クラブの発足40周年を機に企画された記念誌が刊行されたそうで、それの記念パネル。小松左京、山田正紀、谷甲州、…

ワールドコン一日目

朝からめいっぱい急いで用事をすませたはずなのに、会場についたらもう三時。受付をすませ、窓際のイスに座ってタイムテーブルをチェックしていたら、すぐ目の前に小松左京先生が! 思わず頭を下げる。 平日で日本人が少ないこともあって、外国人率が高い。 …

ワールドコン

明日から、ワールドコン。地元でワールドコンなんて、考えれば考えるほどなんてラッキーなんだろう。ワールドコンというのは、World Science Fiction Convention、世界SF大会のことです。 「第65回世界SF大会/第46回日本SF大会 Nippon2007」は、2007年8月30…

大和ミュージアム

帰省したついでに、呉の「大和ミュージアム」と海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」へ行った。 「大和ミュージアム」の10分の1の大和の模型は、大きい、の一言に尽きる。実際に戦艦大和を見た様々な人がその大きさについて驚きの言葉を残しているが、この…

夏休み

八月六日、曽祖父と曾祖母は千田町で被爆した。曾祖母の頭には家の下敷きになった時にできた傷跡があった。曾祖母は幼い私に何度も「これがピカの時の傷なんで」と結った髪をほどいて頭を見せてくれたが、私はその傷跡より、髷ハゲが珍しくて、曾祖母の頭を…

百輭、十六歳

恋日記 (中公文庫)作者: 内田百〓出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/07/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 1回この商品を含むブログ (10件) を見る明治三十八年九月十九日、数え年十七歳の百輭は日記をつけはじめた。後に夫人として迎える、親友…

ゴーレム100

ゴーレム 100 (未来の文学)作者: アルフレッドベスター,Alfred Bester,渡辺佐智江出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2007/06/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 58回この商品を含むブログ (140件) を見るずいぶん書きそびれていたのだけど。7月6日…

甘い生活

自分でもなんでだかわからないまま、行かねばならぬ気がして渋谷のBunkamuraまでフェリーニの『甘い生活』を観に出かける。1960年製作の映画で、私が最初に見たのは80年代の初め頃かな。その頃、フェリーニとかゴダールとかトリフォーとかヴィスコンティとか…

中世しぐれ草紙

中世しぐれ草紙 高橋昌男 鎌倉末期の京の公卿社会を舞台にした可憐な姫君と優美な稚児の悲恋物語。政治的陰謀渦舞く中、宮廷人の恋心と権力欲がぶつかりあう。スタンダール、シェイクスピアを彷彿とさせるきらびやかな時代小説の秀作! 本日確認したところ、…

書きたいこと

各所で、自分が書きたいことをがんがん書け、と励ましてもらって、すっかり図に乗っています。 というわけで、今日一日、誰かに言いたくてたまらなかったことを、思いきって書いてみよう。 ユニクロのパンツ(下着)は穿き心地が悪い。もう買わない。

アートで候。会田誠 山口晃展@上野の森美術館

美術展なのにこんなに笑っていいかしら、というほどに、実に楽しい美術展だった。なんてことを、会期がもう、明日までという日になって書くのもどうかと思う。今月初めに行ったのだから、その時すぐに、「面白いからみんなも見に行くといいのに」と書けばよ…

嘆きのスタイル

小林かいちの世界―まぼろしの京都アール・デコ作者: 山田俊幸,永山多貴子出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2007/06メディア: 大型本購入: 5人 クリック: 137回この商品を含むブログ (21件) を見る よみがえる謎の画家---------小林かいち経歴不明のまぼろ…

澁澤龍彦 カマクラノ日々@鎌倉文学館

先月、一年ぶりに鎌倉を訪れた。鎌倉文学館は雨の平日だというのに、あいかわらず人の絶えることがない人気スポットだ。些細なところで、いちいち揺さぶられる展覧会だった。何を見ても、いかに自分の底に澁澤龍彦が敷き詰められているかを再確認するばかり…

仮想通勤

エムシュウィラーの短編集『すべての終わりの始まり』を開き、一作目の「私はあなたと暮らしているけれど、あなたはそれを知らない」を読み始めてすぐに、ふと、こういう本を読みながらなら、通勤するのも悪くないと思う。 ここ数年、家でできる内職のような…

中世しぐれ草紙

日経ブックダイレクトの新刊・近刊案内より 6月27日発売 『中世しぐれ草紙』 高橋昌男 日本経済新聞出版社

ヘンリー ダーガー

ヘンリー ダーガーの絵では、女の子にもおちんちんがついている。なにか意味があってのことかと思ったが、隠遁者のような一生を暮らした彼は、女性器を見たことがなく、女性の身体も自分と同じだと思っていたからじゃないかということらしい。と聞いて、なる…

星新一本

SFセミナーに行くまでに、なんとしても読んでおこうと、セミナーの前々日に購入。前日、読了。星新一 一〇〇一話をつくった人作者: 最相葉月出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/03メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 177回この商品を含むブログ (224件) …

訃報

島尾ミホと植木等の訃報に、形とならぬあれこれを考えているうちに、次は、カート・ヴォネガットだった。 明日こそSFセミナーの申し込みしなくっちゃ。