2004-01-01から1年間の記事一覧

クリスマスプレゼント byシジジイ

昨夜、NORADのサンタ追跡レポートを見ていた娘は、最初はまだアラスカだかシベリアだから平気、平気と夜更かしをしようとしていたのだが、ちょっと目をはなした隙に一気に南半球にサンタさんが移動していることに気づき、「サンタさん、超高速移動なんだし、…

パイ生地 byシジジイ

明日は我家で大宴会をする予定。学生時代、さんざん私のあまりにも未熟な料理を食べさせた古い友人も来るので、名誉挽回としたいところなのだが…。そんなわけでこの夜中に私はパイ生地を練っている。いやパイ生地は練ってはいけない。ねばりをださないのがコ…

今年行った美術展 byシジジイ

すっかり更新サボってました。ここで書き始めてちょうど一年がたちます。そう考えるとこの一年は長かったのかもしれません。実を申せば、日記を書き始めたときに、本のことよりも、美術展について熱心に書こうと思っていたのです。ところが、実際には行きっ…

熱帯 佐藤哲也 byシジジイ

『その夏、かつてない熱気と湿気とが東京上空を覆い、想像を絶した酷暑が都民を襲った。』これってSFでいいのかな。水棲人でるし…いまさらなんですが。熱帯 佐藤哲也 文藝春秋Amazon佐藤哲也さんの奥様の佐藤亜紀さんて「バルタザールの遍歴」Amazonの作者…

涌水の町 byシジジイ

清冽な湧き水が流れる町へ行った。実に澄んだたっぷりとした水が、あまりにも猥雑で俗で、あちこちで鰻を焼く匂いのする古くさい町を流れる。それが、私の夢によく出る町と似ていて驚く。子供の頃、喘息の弟のために夏休みには毎年共に預けられていた山の奥…

朗読ということ byシジジイ

十一月十三日の土曜日、駒場の日本文学館で第39回「声のライブラリー」が開催された。これは年四回、選ばれた作家や評論家、詩人が自作の朗読をする会で、その様子はヴィデオで撮影され、貴重な視聴覚資料として永く保存されるというものだ。今回は文芸評論…

文化祭 byシジジイ

昨日、娘といっしょに横浜の山手にある有名女子校の文化祭に行ってきた。普通はチケットがないと入れてもらえないのだけど、小学生の女の子を連れていると、中学受験のための見学ということで名前を書けば入れてもらえる。入試も名前を書くだけで入れてもら…

「チャールズ・アダムスのマザーグース」刊行記念トークショー byシジジイ

お問い合わせいただきました方へ。詳細わかりましたので、ここに貼っておきます。山口雅也さんのお話は楽しそうですよね。☆『チャールズ・アダムスのマザー・グース』刊行記念☆山口雅也さんトークショー三省堂書店神田本店にて『チャールズ・アダムスのマザ…

レム追記 byシジジイ

★「若者が文学を読みつづけるかぎり、未来はある」沼野先生がレムに、日本でもゴンブロヴィッチとか○○○(ポーランドの作家なのだが知らなかった)は読まれてますよ、とお話したら、それまで世界は悪くなるばかりだ的な発言をしていたレムが冒頭の言葉を口に…

動くレム byシジジイ

国書刊行会のスタニスワフ・レム・コレクション 全6巻の第1回配本「ソラリス」(Amazon)刊行記念の「巽孝之×沼野充義」トークショーが10月13日に神田の三省堂で開催された。訳者の沼野充義さんがレムにインタビューした際の本邦初公開のレムを撮影したビデ…

商魂 byシジジイ

さるデパートの下着売り場の前を通りかかったら、真っ赤な下着ばかりが飾ってある。赤い下着というのは欠かせない(?)アイテムではあるが、そう売れるものでもなかろうに、と気になって寄ってみると、「申年に赤い下着をつけると幸せになります」の張り紙…

のだめ byシジジイ

のだめカンタービレ 二ノ宮知子 講談社コミックスキス(Amazon)気になってたんだけど、ちょっと事情があって、山岸涼子の「テレプシコーラ」以外のコミックを家庭内に持ち込まないようにしていたので、なかなか読むチャンスを得ず、気がついたら、この音大に…

人情紙風船 byシジジイ

活動写真の女 浅田次郎 集英社(Amazon)この本は先日、美しい女性から「お化けの話なのよ、読んだからあげるわ」といただきました。浅田次郎は特に好きな作家というわけじゃないのだけど、あまりにうますぎて、いったん読み始めるとやめられなくなる上に、必…

故郷の風景〜宮本常一〜 byシジジイ

宮本常一の写真に読む「失われた昭和」 佐野真一 平凡社(Amazon)この本をなにか目的があって買ったわけではない。ただ好きなのだ、写真を見るのが。幕末の写真など、何度でも同じ写真を機会がある度見てしまう。昭和35年くらいから45年、西暦でいえば196…

目指す人 byシジジイ

種村季弘氏、死去(記事)青土社の「愚者の機械学」を久しぶりに本棚から探してみたら、1981年3月2日に購入している(当時私は本の裏に購入年月日を記入していたのだ)。2400円也。続けて、4月16日には種村訳のホッケ「絶望と確信」20世紀末の芸術と文学のため…

ペットボトルビア byシジジイ

ちょっと前のこと、誰かが私にペットボトルのビールが発売されるよ、と教えてくれたはずなのだが、そのとき、私はなにか他に気になることがあって、聞き流してしまった。聞き流したのだが、それでもこれが妙に気になって、透明のペットボトルの中でビールが…

日本の歴史 byシジジイ

歴史がすごく苦手。いつから苦手になったのかわからない。中学の時は考古学をやりたいな、と思ったこともあったはずなのに、気がつけばもう非常識なほどに歴史音痴。もっとも、考古学というより、よーく考えたら古生物学に興味があっただけかもしれない。こ…

日記 byシジジイ

起きた瞬間から気持ちが悪い。のどがからからだ。食欲は全くない。それはいつものことだけど、今朝はコーヒーすら飲みたくない。しかし、のどがかわいてたまらないので冷蔵庫を物色する。みつかったのは「美と健康のため」と銘打たれた紙パックに入ったジュ…

八月六日 byシジジイ

広島では八月六日の八時十五分には大きなサイレンが鳴る。夏休み真っ最中のこの日、うっかりこの時間に寝坊しているとなんともばつが悪かった。布団から飛び起きて誰にともつかない詫びをいいながら黙祷したものだ。小学生の頃はテレビも一日ずっと原爆特集…

ためになる本 byシジジイ

小学生のための「文章の書き方」 トレーニング 生越嘉治 あすなろ書房(amazon)初級編、中級編、上級編がでており、今回読んだのは中級編。目次からして魅力的だ。曰く、「これが日本語の基本」、「符号の使い方、まちがえないで」、「長すぎるだらだら文をど…

ものの大きさ byシジジイ

一日のうちに続けざまに「大きさ」で驚くことがあった。どちらも写真などで昔からよく知ってるはずのものだったのだが、本物を見たことがなく、実物を前に大きさに驚いたのだ。一つは、高村光雲の「老猿」大きい。こんなに大きなものだったのか。スケールに…

少女趣味 byシジジイ

こんなことは自分のノートにこっそり書きつけるべきことなのだろう。でも、世界中にむかって書きたい。わがままは言ってはいけない。理屈の通らないことは言ってはいけない。誰かを困らせるようなことしちゃいけない。感情をあらわにしてはいけない。理性的…

灰色の瞳 佐川光晴著 byシジジイ

「波瀾の恋の運命と、戦後思想史をめぐる謀略」 〜注目の新鋭が挑む、本格ロマンの復権!〜(amazon)灰色の瞳 佐川光晴 講談社の帯のうたい文句である。学問も愛もきれいな気持ちで取り組まないとだめなんだ、というお話です。それを本格ロマンとよぶのかもし…

いつまでもきれいでいるこつ byシジジイ

いかん、いかん。見れば物欲が刺激されてろくなことにならない悪魔の雑誌「STORY」光文社 を読みふけってるうちにこんな時間になってしまった。ミーハーで俗悪な私は三ヶ月に一度はこの雑誌を購入してしまう。そして、涌き上がる物欲に苦しめられるのだ…

ドリアンとの再会 byシジジイ

いまが、タイではドリアンの旬だ。30歳を過ぎてちょっとした頃、ものすごく大胆な水着を会社の上司からプレゼントされた。こう書くと、なにかうさんくさいセクハラめいた感じがするが、実際にはそういうことではなく、彼の善意と感謝の気持ちと卓越した美…

プーケットの別世界 byシジジイ

プーケットはきっと日本人観光客でいっぱいに違いないなんて思っていたが、見識不足だった。日本人だと思ってもしゃべり始めると韓国か台湾人。一番多いのはヨーロッパの白人。イスラムとインドとトルコの人もたくさん。ちょびっとアメリカ人。むやみやたら…

大事件! (うそだろ。) byシジジイ

17日から今日までタイ旅行に行ってました。プーケットとバンコク。(これについてはまたのちほど)それで帰ってきて成田で携帯の電源入れたら、「大事件! 青山ブックセンターが突然破産して閉店だ!」と盟友からメールが入ってました。えええええ〜っ。今…

わかる人にだけ byシジジイ

四日の日記に「ラストタンゴ・イン・パリ」について書いたら、Nやんからメールがきた。Nやんは博学の紳士。しかも、よくある広く浅くではなく、ところどころがものすごく深い人で、私など何度その深みにずぶずぶとはまってしまっていることか。彼からのメー…

連戦連敗記録更新 byシジジイ

バーゲンの季節だ。と、こう書いただけでもう、なんだかいやーな気になる。息苦しいような、胸が詰まるような、恥ずかしいような、情けないような。布団をかぶって叫びたいような。本来、必要なものをバーゲンになるのを待って半額で買うというのは節約であ…

ラストタンゴ・イン・パリ byシジジイ

マ−ロン・ブランドさん死去肺機能不全のためロサンゼルスの病院で死去した。八十歳だった。(7/3 読売新聞)ゴッドファーザーでも波止場でも地獄の黙示録でもない。私にとっては「ラストタンゴ・イン・パリ」のマーロン・ブランドだ。「固有名詞を言うな」と…