クリスマスプレゼント byシジジイ

昨夜、NORADサンタ追跡レポートを見ていた娘は、最初はまだアラスカだかシベリアだから平気、平気と夜更かしをしようとしていたのだが、ちょっと目をはなした隙に一気に南半球にサンタさんが移動していることに気づき、「サンタさん、超高速移動なんだし、びっくりなんだし」と得意の「だし」言葉を連発しながら慌ててベッドへ入った。
しかし四年生にもなって、NORADの追跡をPCで見るようなこましゃくれたことをしながら、サンタさんを信じてるっていうのは、あまりにもアンバランスじゃないか、キミ。

一人っ子の彼女がサンタさんにいちばん頼みたいのは「優しいお兄ちゃん」。それは絶対無理、と教えたら、それじゃあ「液晶テレビ」ときた。欲ばるとろくなことにならないとまた教えたら、顕微鏡を頼むことになった。

さて、今朝、娘が言うには、
「プレゼントにヨドバシのシールが貼ってある」
うちのサンタさんがプレパラートセットの方のシールをはがし忘れたらしい。
「ヨドバシにだったら液晶テレビもあったかも」
ああああ、だから、どうしてそんな現実的なことをいうキミが、サンタさんを信じているんだ!


毎年クリスマスには夫がチキンを焼いてくれる。
今年はケーキは娘が焼いた。長年私が使ってきたレシピの通りに見よう見まねで焼いたのだが、きちんとスポンジの目も揃っている。合格だ。
一歳のお誕生日の時から、毎年、クリスマスとお誕生日に必ずこのレシピでスポンジを焼くのを見せてきた。十年も見せてれば焼けるようになるんだな、と少々感動。

しかし、同時に十年間毎日、毎日ちゃらんぽらんな生活態度も彼女に見せてきた。そっちはきっとスポンジケーキの焼き方以上に学んでいるに違いない。やれやれ。
よし、明日はお母さんが顕微鏡の見方を教えてあげよう。両目を開けて見るんだ。左目で顕微鏡を覗きながら、右目で観察スケッチを描くんだよ。