理科便覧 byシジジイ

あまりにも長くさぼってる間に、冬休みから春休みになっちゃった。

子供にねだられて理科便覧(浜島書店刊)を購入。
私の頃は中学生になってから学校でまとめて購入したような気がする。娘はまだ小学生だが、熱心な塾の理科の先生に紹介されて欲しくなったようだ。「便覧」のなんたるかもわかっていない子供には必要ないと思っても、そこは親、なにか学んでくれればと淡い期待をして、よしよしとすぐに買い与えてしまうのだ。

手元に届いて開けてびっくり。オールカラーだ。かなりイメージが違う。
これって、昔は二色刷りだかなんだかの、写真ではなく図の多い地味な本だった気がする。単にデータが載ってるだけの理科年表と並んでそっけない本だった。そして、そこがプロ仕様っぽくて中学生になったばかりの私はわくわくしたものだ。理科便覧で何かを調べていると偉くなった気がした。

中学生で学ぶ理科の内容が要領よくまとめてあって、めくり始めるとついついやめられなくなった。
途中、当然だが「原子の周期表」が載っていて、思わず、スイヘイリーベボクノフネ……をつぶやいてみたのだが、付録ページにもう一度周期表があって、なんとこちらはそれぞれの物質の写真つきなのだ。周期表を作った立派なひげのメンデレーエフの写真も掲載されている。
あの頃、原子記号と番号とその並びを単に文字としてひたすら記憶したけど、そうだよね、それぞれ記号じゃなくて、物質だったんだよ。そんなあたりまえのことに今ごろ気がついた。周期表を見て、そこにそれぞれの物質を思い浮かべることがなかった。

表の下のほうに女の子の絵があって吹き出しでこう書いてある。
「金属が多いこと、ふつうの状態で液状のものが少ないことなどがよくわかるね」
写真でみるとほんとよくわかる。よくわかるけど、だからといって、このオールカラーの理科便覧のおかげで最近の子が理科が得意ってわけでもないのは、また別問題なんでしょうね。