ペットボトルビア byシジジイ

ちょっと前のこと、誰かが私にペットボトルのビールが発売されるよ、と教えてくれたはずなのだが、そのとき、私はなにか他に気になることがあって、聞き流してしまった。聞き流したのだが、それでもこれが妙に気になって、透明のペットボトルの中でビールがたゆとうている絵柄と一緒に記憶された。そして、なんだか落ち着かない気持ちになっていた。
ペットボトルでビール?なんかいけないだろう、それは。いや、別にますますビールがカジュアルな飲み物になって、昼休みにみんなが飲むようになってもそれはそんなにまずくはないのだけど、ああ、なんかこの話が気になって仕方ない。もやもやする。

そのもやもやが今日突然はっきりする。
いかんだろう、ビールを透明ペットボトルに入れたのじゃあ!あっという間にビールがまずくなるだろう!!
やっとそのことに気がついて調べたらすぐにわかりました。
下記の通り。

 アサヒビール株式会社(本社東京、社長池田弘一)の商品技術開発本部・容器包装研究所(所在地茨城県守谷市、所長山辺良樹)は、清涼飲料などに活用されている一般的なPET容器に比べ、ガスバリア性と遮光性を飛躍的に高めた『ビール用PETボトル』を開発しました。 

ここであらたなる疑問発生。
そのペットボトルって今まで通り、資源ごみで出すことができるのでしょうねえ!?
しかし、この疑問もあっさり解決。
また、今回開発した『ビール用PETボトル』は、キャップとシュリンクラベル、遮光底を簡単に取り除くことができ、気体透過を低減するボトル内面の酸化珪素膜は、資源再利用の阻害要因とならず、リサイクルが可能な容器となっています。 
だそうです。

容器というのは商品の売上にとって素人が考えている以上に、非常に大きな要因なのだそうで、洗剤や化粧品を出している大手メーカーの研究所にいる知り合いがいうには、中身がどうであれ、ボトルがよければ結構洗剤も化粧品も売れるそうです。逆に中身がよくても容器が悪いと売れ行きはさっぱりだそうです。彼は中身の開発をしている研究者なのですが、さかんに、中身の開発より容器の開発に資本投下したほうがずっといいと主張しています。

私としては、塗るだけでお肌がハリハリになってシワもシミもみるみる消える美容液が販売されたら、どんなにボトルが不恰好でも、使いづらくても、即、買いに走りますけどね。
もっとも、そんなものはできるわけがないそうです。不老不死の薬と同じだと。

ペットボトル入りのビールが発売されたら、買ってみよっと!

発売されたらで思い出した!
グレッグ・イーガンの新刊、10月に出るそうです。走って買いに行かなくちゃ。