目指す人 byシジジイ

種村季弘氏、死去(記事)

青土社の「愚者の機械学」を久しぶりに本棚から探してみたら、1981年3月2日に購入している(当時私は本の裏に購入年月日を記入していたのだ)。2400円也。続けて、4月16日には種村訳のホッケ「絶望と確信」20世紀末の芸術と文学のために 朝日出版社も購入。2500円也。その頃の貧乏生活を思うとなかなかの出費だ。しばし、当時下宿していた東中野のボロアパートの部屋を思い出す。どこの本屋で買ったのかな。大学の生協で注文したのかもしれない、5%の割引を目当てに。
いまとなっては、なぜホッケを読んでみようと考えたのか不明だが、種村氏のお導きであったことだけは間違いない。

私信
あなたがまだ大学生の頃から、種村季弘みたいになればいいじゃない、って思ってきました。不思議と澁澤龍彦ではなく、種村季弘でした。
いまでも、そう思っています。
いや、まあ、好きなことすればいいのですけどね、結局のところは。