ためになる本 byシジジイ

小学生のための「文章の書き方」 トレーニング 生越嘉治 あすなろ書房(amazon)
初級編、中級編、上級編がでており、今回読んだのは中級編。

目次からして魅力的だ。
曰く、「これが日本語の基本」、「符号の使い方、まちがえないで」、「長すぎるだらだら文をどうする?」、「これでいいか段落の分け方?」
どれもこれも耳が痛い。

「漢字で書く? 平がなで書く?」という項では、( )の中を漢字、平がなどっちで書きますか。○をつけてください。と問われる。
? 走るのが(いちばん)速かった。
? だれも口を(きく)者はいない。
? あしたは(たぶん)雨でしょう。
? これ(くらい)のけがで泣くな。

答えは全部平がなが正解なのだが、恥ずかしながら私はいつも「明日は多分雨でしょう」と書いてきた。

解説にはこうある
こういった言葉は漢字で書かないで、平がなで書くようにしましょう。
? 一番、二番ではなく「もっとも」速いという意味。
? 「口をきく」は「聞く」ではなく、ものを言うこと。
? 「多分」と漢字で書いたら、たくさんという意味。
? 「位」は一位、二位という順番、「これくらい」というのは、程度(どれくらいか)を表す言葉。
どれも漢字で書くのとは、違う意味なのです。



それから、いけないとわかってはいたのだが、なんとなくもういいや、という気持ちで使っていたのが、「うれしいです」という言葉なのだが、これについても明確に書かれている。

「強いです」「うれしいです」はまちがい?
 ふつうの文(常体)では「……だ」「……である」と書くのを、ていねいな言い方(敬体)で書いたら、「……です」になります。
 (常体)じょうずだ―(敬体)じょうずです
 (常体)きらいである―(敬体)きらいです
 だから「強いだ・強いである」とか「うれしいだ・うれしいである」とか言わない言葉は、「です」とは言えないことになります。
 最近では、「様子を表す言葉(形容詞)+です」をみとめる人がふえました。けれども、言い方をくふうしたほうが、いい文になりますよ。例えば―
 <例>うれしいです。→うれしいことです。


申し訳ありません。工夫がたりておりませんでした。

姉妹編の、
小学生のための「正しい日本語」トレーニング 初級、中級、上級編も大好評だそうです。