いつまでもきれいでいるこつ byシジジイ
いかん、いかん。
見れば物欲が刺激されてろくなことにならない悪魔の雑誌「STORY」光文社 を読みふけってるうちにこんな時間になってしまった。ミーハーで俗悪な私は三ヶ月に一度はこの雑誌を購入してしまう。そして、涌き上がる物欲に苦しめられるのだ。
8月号のメイン特集は「夫婦仲はファッションに表れる」〜スタイルのある暮らし、共有する時間が二人のオシャレに磨きをかける〜
夫婦仲を支えているのは収入であることがよくわかる。勉強になる。毎週末、フォーシーズンズのラウンジでブランチすれば、そうそうけんかもできまい。月に一度はグランドハイアットに泊まるというのも夫婦喧嘩を防ぐにはいい方法だ。あー実に、参考になる。
有名ホテルを使うことが大切なのではない。それだけの投資を夫婦仲のためにするという気持ちが大切なのだ。(私の主張ではない、STORY編集部からの提案だ)
中年(STORY世代という)になっても、華やかに美しくあるこつはお化粧、洋服、ジュエリー、そしてそれらと同列に並べられた教養、向上心、恋心(あくまでも配偶者に対するものだ)などいろいろあるのだが、それら全ての基本はお金をかけることなのだと繰り返し、さまざまなる特集でこの雑誌は提案する。
そして、それをそうかもしれないなぁ、と思ってしまう自分がここにいる。
もはやこの崩れかけた肉体を、内面を磨くというような地味な努力によってしゃんとさせることなど不可能にしか思えないからだ。
身も蓋もないのであるがわかりやすく、実に正直な雑誌でもある。そこのところが即席教養特集や賢い生活術など組む他の女性誌より好感が持てるところだ。
それに「家庭画報」や「ミセス」に比べれば「STORY」の提示する消費生活などかわいいものだ。
「家庭画報」に紹介されているような邸宅に「清貧」の額を掲げて暮らしてみたい。なんかそれじゃ政治家みたいだな。
さて、アルバイトにでかけよう。