ラストタンゴ・イン・パリ byシジジイ

マ−ロン・ブランドさん死去
肺機能不全のためロサンゼルスの病院で死去した。八十歳だった。(7/3 読売新聞)


ゴッドファーザーでも波止場でも地獄の黙示録でもない。
私にとっては「ラストタンゴ・イン・パリ」のマーロン・ブランドだ。

「固有名詞を言うな」と若い娘にヒステリックに叫ぶ男。
バターを若い娘に塗る男。
そして、一度も名前を告げることなく死んでしまう男。

おもしろかったのかどうかもわからない。
なんだかご都合主義の話のようにも感じた。
それなのに、なにかが私の中で湧き上がり、それからずっと消えることはなかった。
それが一種の憧れなんだと気付いたのは、ずいぶん後になってからだった。