「刷り込みで哺乳類の発生が制御されていることが立証された」河野教授 byシジジイ

マウスの単為生殖に成功したとの記事が世界を駆け巡っている。
精子は必要なく、卵子二つからマウスを発生させることができ、しかも、その単為生殖によって誕生したマウスには繁殖能力もあるというのだ。

ニ、三の記事を読んだだけだが、どうも、この単為発生において精子の代わりに使う卵子は、遺伝子を改変した特別なマウスを作り、その特別なマウスから採取した未成熟な卵母細胞であるようで、どの記事もこの「特別なマウス」に施した遺伝子の改変についての説明はなく、ここらあたりが人間に適用できるかどうかの要なのかな、と思ったりしている。

人間は女性が誕生したときにはもうすでに一生分の卵子を体内に蓄えているのだから、事情が違うよなぁと、素人の私は単純に考えるのだが、もしかしたら、もしかするのかもよ、男性は要らないのかも・・・なんてね。
そんな私の疑問を打ち消すように、この実験に成功した東京農業大の河野教授も「クローン技術とは異なる新しい動物生産システムで、優良な家畜の育種に役立つ。人間に今回の手法をそのまま使うことは不可能で生殖医療への応用は想定していない」とお話しなさっている。

ふと、高校生の生物の授業でミツバチの単為生殖を習った時の驚きを思い出す。ミツバチはオスのはたらきバチは単為生殖で殖えていくのだが、それを聞いた時、「はたらきバチ」がまるでベルトコンベアーの上でパッカン、パッカンと工業製品のように大量に造られているところを想像してしまい、オスって消耗品なんだなぁ、と幼い?私は人生の深淵をのぞいたような気がしたんだっけな。

今回の実験による二つの卵子から発生するマウスはメスのみです。