ユーミン、スタージョン&イーリイ byシジジイ

先日、クリスマスプレゼントだといってユーミン荒井由美時代)のベストCDをもらった。予期せぬ相手から予期せぬものをもらったのでお礼も満足に言えなかった。正直なところ、どうして私にユーミンを?と思った。
しかし、聴いてみて驚いたね。全ての曲を知ってるばかりか、口ずさむことができるのだ。しかも、聴いてるうちに中高生の頃の他愛もない毎日がフラッシュバックするのだ。友人達とのなんでもない会話が次々蘇る。
ひこうき雲」が発売されたのが中学生。あの頃、ツェッペリンピンク・フロイド甲斐バンドにあけくれていた。ユーミンのファンではなかった。
そんな私なのに、「海を見ていた午後」を聴いたら涙ぐみそうになった。おそるべしユーミンである。
さて、書くべきは本の話題だったな。
年末恒例、各社のミステリーのベスト10が出揃ったが、スタージョンの「海を失った男」やイーリイの「ヨットクラブ」の大健闘はどうよ。これは喜ぶべきことなのか。個人的にはうれしいけどね。晶文社も大喜びであろう。
しかし、もしかしたらこれって良質な読み手が絶望的に減少してることの証じゃないのかな。その結果読者の一票の重みが増え、こういう結果を生んでるんじゃないかなどと勘ぐってしまう。
それにしても、SFという分野はもうミステリーに吸収されてしまったんだな。どうも、「海を失った男」がミステリーに分類されているのは気持ちが悪い。これってSFでしょう?ちがうのか。