谷中安規展図録 byシジジイ

頼んでおいた「谷中安規の夢 シネマとカフェと怪奇のまぼろし」展図録が宇都宮より届く。渋谷の松涛美術館では早くから完売して、坪内祐三氏も週刊文春誌上で残念がったという図録である。
今はこの展覧会は宇都宮美術館で開催中で、一人二冊までという制限はあるものの、まだ図録も販売中のようである。送ってくれた知人によると「まだ、結構あったわよ」だそうだ。(会期三日目の情報)

展示点数の多い展覧会だったのと、見学者が多かったせいで、最後まで集中力が続かず、もっとしっかりと観たかったという思いが強く残っていた。特に、最後の方にあった「子供に描いたスケッチ」が後になればなるほど気になっていた。
届いた図録でまず、このスケッチを探す。あっ、これこれ。

このスケッチのさらに後に文集がある。
谷中安規最期の手紙 一九四六(昭和二十一)年八月二日』
を、繰り返し読んでしまう。

〜ながながとかきました。もー一時近くでありませうか、あけ方がマタレます。電球は十燭で御座いますが、夜ふくるしたがい、かうかうと光りをつよめます〜