またマンガかい
はいそうです、またマンガです。いや、ちゃんと、お借りした、『文学鶴亀』とかコッパードとか読んでます。山田詠美も川上未映子も、文学界の大座談会も読んでます。でも、やっぱり、マンガでしょう。
- 作者: 中村光
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: コミック
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ブッダとイエスの話と知ると、もう内容がどうであれ、『百億の昼と千億の夜』だの、青池保子だの思い出して、買わずにはおれない。作者の名前も知らないのに、またしても衝動買いである。とはいえ、作者の名前を知らないのは、私が雑誌を読まないからで、出て一ヶ月ちょっとで第3刷とのことなので、かなり売れてるらしい。
読み始めてすぐに声を出して笑ってしまう。電車の中では読まないほうがいい。
「目覚めた人ブッダと神の子イエスは、世紀末も無事乗り越え、現在、立川でアパートをシェアして、下界でバカンス中である」
ということで、若い二人は、TシャツにGパンで「おにいさん」ライフを満喫中なのだが、さすがに、最聖コンビなので、あんまりはめははずせない。そのはずせないところが、またおかしい。
私が一番ウケたのは、イエスの着ているTシャツに「父と私と精霊」と書いてあるところである。
もちろん、三位一体の「父と子と聖霊」が元なのだが、確かにイエスが自分で述べるなら「父と私と〜」だよね。目からウロコ。作者はよくこんなこと気がついたな。
大昔とはいえ、六年間もカトリックの学校で過ごした母と、今、まさにカトリックの中学に通っている娘と、このマンガでこんなにウケていいのかなあ、と思いつつ、2巻が出たら、絶対買う、と決めてしまった。
そういえば、中学のとき、倫理の時間だか、宗教の時間だかに、『百億の昼と千億の夜』でレポート書いたんだった。あんなレポートでも、シスターは読んで下さったのだなと思うと、今頃になって、真面目に申し訳ないやら、恥ずかしいやらだが、もう、いかんともしがたいほどに、今さらだ。
- 作者: 光瀬龍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1973/04
- メディア: 文庫
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マンガのことばかり書いている私がこんなこと言うのもアレですが、『百億の昼と千億の夜』は、まずは小説で読むといいと思います。