バラードの「結晶世界」を思い出す日 byシジジイ

感情的なことが得意じゃない。例えば、誰かを想って心が動いたり、根拠のないなにかに嫉妬したりする自分を持て余してしまうことがある。
そんな時、もう、20年来、きっと思い浮かぶのは「結晶世界」だ。硬質な美しいイメージ。あまりにも美しいSFだ。手元にある本はとっくに黄ばみ始めている。
夢中になってバラードを読んでいたあの頃。
はたして私はバラードをわかっているのだろうか。一体バラードの何に救われるのか。
わからない。
時々、前世を信じそうになってしまう。そんな自分が嫌だ。そういう感情となぜ、バラードが直結してるのか、一度逃げずに考えてみよう。