『限りなき夏』 クリストファー・プリースト

限りなき夏 (未来の文学)

限りなき夏 (未来の文学)

今日、届いたばかりの本。
日本の読者に向けた書き下ろし序文が特別収録されていて、得した気分なのだが、たった今、短編書こうとして書けずに苦しんでる私には、冒頭からいきなり、きついお言葉。

短編を書くのは、長編を書くのとおなじくらいむずかしいものである。短編はたいてい短いという事実に欺かれてはならない! 本書の中で例を挙げるなら、少なくとも一篇は長篇二冊を書き上げるよりも、長い時間を要した。それなのに、なぜわれわれは、交響曲ではなく、室内楽の曲を書くのだろうか?