国宝 薬師寺展@東京国立博物館 3/25〜6/8

薬師寺展は連休明けの平日なのに、たくさんの人。連休はたいへんな混雑だったようだ。

「八幡三神坐像」「聖観音菩薩立像」「日光・月光菩薩立像」「慈恩大師像」「吉祥天像」の順に国宝を巡る。
教科書で見ていた「八幡三神坐像」は思ったより小さい。
聖観音菩薩立像」を見た後、「日光・月光菩薩立像」を見て、ずいぶん様式が違うような気がしたので、作った時代が違うのかと思ったが、後で調べてみたら、この三体の制作年代はいずれも、飛鳥時代(白鳳期)または奈良時代・7または8世紀となっていた。
光背のためにいつもは見ることができない、日光、月光菩薩立像の後ろからのお姿も見ることがかなう。その背中のくぼみを見ていて、ふと不思議になったのだが、当時の日本で、こんなにも肉付きのよい立派な背中を持っている者がどれほどいたことだろうか。制作者はいったい誰の背中をモデルにして、このリアリティのある背中を形作ったのだろうか。

前回、照明と私の身長の相性が悪くて、光ってよく見えなかった「吉祥天像」を、あらためて見る。美しくはかない。消えそうにはかない。