蕭白

早くも夏ばて気味。
暑くてビールばかり飲んでいるのがいけないのかも。たまにはワインも飲まなくっちゃ(違


最近どうしてるの? とメールくださった方がいて、そういえば、ずいぶん、どこへ行ったとか、何を見たとか書いてないことに気がつく。
実際、あまり出かけていない、特に理由はないのだけど。


最近見たものといえば、


大正の鬼才 河野通勢展 @渋谷区松濤美術館
河野通勢の初期の長野を描いた風景画を見て、すぐに諸星大二郎が頭に浮かんだのだが、同行者も同じことを言っていたので、それほど外れてはいない印象かも。


青春のロシア・アヴァンギャルド @Bunkamuraミュージアム
8/17まで。
アヴァンギャルドといいつつ、それに相対するものとして、ピロスマニの絵もまとまって展示されており、森の中を歩く《小熊を連れた母白熊》等、10点ほどを見ることができた。ピロスマニは素朴な様式をかたくなに守り続けた画家として紹介されているのだが、素朴というには、あまりにおかしな絵だ。
それにしても、森の中に白熊がいたら、目立って仕方ないだろうに。


対決 巨匠たちの日本美術 @東京国立博物館
これも8/17まで。
最近にしては珍しくボリュームのある展示で、見終わった後、どっと疲れている自分に気づいた。
22人の巨匠の作品を見て、どんな画家がどんな風に描こうが、四足の動物というのは、どうしてもかわいく愛嬌のある姿になってしまうのだなと思った。
限界まで湿気を含んだねっとりとした大気に足をとられつつ、途中、寄り道しつつ、家に帰りついた頃には、蕭白ばかりが鮮明に残っていた。