夏休みアニメ祭り

やっと、『サマーウォーズ』と『ヱヴァンゲリオン 破』観た。


サマーウォーズ』は、サイバースペース「OZ」のことがよくわからなかったり、なんでインフラ全部ネットワークに繋いじゃったんだろうと思ったり、セキュリティ破ったんだから、アカウントはどうでもいいんじゃないのかな なんて考えたりすると、ちょっと辛いのだけど、そこらあたりを首をかしげるくらいでスルーすると、とても楽しい映画だ。
田舎の古い大きな家で過ごす夏休みの、光や風、夜の暗さ、青い朝、そんなものをまざまざと思い出した。
時をかける少女』もそうだったけど、きちんとみんなが楽しめるドラマになっている。わかる人だけわかればいいアニメじゃないところが、とてもいい。観ていて楽しい。


『ヱヴァンゲリオン 破』にはいろいろびっくりしたのだが、とにかく見応えがあった。満足。
エヴァが走る、走る。すごく走る。
レイとアスカが優しくなって、シンジ君が強くなってることで、話がとてもわかりやすくなってることについて、一瞬、不満を持ちかけたのだが、よく考えたら、難しい女の子たちと、ウジウジのシンジ君は今までもう充分に堪能してきてるわけで、今回の『破』でのわかりやすさは、多くの人の求めていたものだろう。
それにしても、画面についていけない。情報量が多く、しかも何もかもが早過ぎて、「ああ、私、今、この瞬間、たくさん見落としている!」と悲しかった。
こんなこと思ったの初めてだ。これも年のせいなのかな。はー、辛い。


新展開はあるわ、使徒はめちゃくちゃ強いわ、とにかく観ている間中気は抜けない。
予告編のミサトさんの「サービス、サービスゥ」を聞いて、やっと肩の力が抜けた。


ところで、ここまで書いて気がついたのだが、『サマーウォーズ』では「わかる人にだけわかればいいアニメじゃないところがとてもいい」と言っておいて、『ヱヴァンゲリオン』では、わかりやすくなったことに、一瞬ではあるが不満を抱いている。
この「わかりやすくてよかった」と「わからないのがいいのよ」という二つの思いは、なんの矛盾もなく並び立つものだ。もっとも、それはアニメに限った話ではないけど。


まあ、とにかく、この夏の課題が終わってよかった、よかった。
夏期講習(教える側ではあるけれど)とアニメの夏休み。
おまえは子どもか、と厳しい突っ込みを受けた。