天体戦士

一ヵ月半も放置してしまった。
その間、何をしていたのか。
自分に問うてみてもよくわからない。
いや、わからないのではなく、忘れた。
どうしてなにもかも忘れてしまうのか、と文学的に絶望して取り繕ってみせても、ほとんどの同年輩の人はみんな同じこと言ってるので、単純に加齢による物忘れなのだろう。
去年あたりから、いやもう、なんというか愕然とする忘れっぷりで、恐ろしくさえあるのだが、だんだん、そういう状況にも慣れてきた。
人の名前が出ないこと等、もう当たり前である。
これからは、忘れるということを前提になんでもしたほうがいい。
そうだ、忘れてもいい約束しかしないことにすればいいのだ。
忘れても、責められない。


先日、しばらく放置しておいた書きかけの小説を、そろそろ続きを書こうとフォルダから引っ張り出して読んだところ、みたこともない話が書いてあって驚いた。誰が書いたんだ、こんな話と思っても、私のPCの「書きかけフォルダ」に入っているのは、私が書いたものに間違いないのだ。
普通、こういう場合は、本人も驚くような傑作がそこにはあって、清書して新人賞に応募したら大賞に選ばれ、あっという間にミリオンセラーになるものの、二作目が書けず、悶々としていると、そこに異形のものが現れ、とある提案を持ちかける……という恐ろしい展開になるのだが、幸いなことに、私のフォルダにあったのは、実に平凡な書きかけ小説で、しかも、これからというところで投げ出してある。どうするんだよ、この続き、である。


続きといえば、4月から開講された「 実践小説創作講座 」 も、十月から第二期に入った。新しい参加者も迎え、多彩なジャンルの作品が毎回提出されるようになってきている。
たまにする、授業の後の飲み会も、毎回、謎の盛り上がりを見せている。
今年はまだどこにも応募してないので、今書いているものを早く完成させて、どこかにまた出してみようと思いつつ、なかなか完成させることができない。もう十一月かあ。なんだか師走が来たような気がする。


今さらながらだが、『天体戦士 サンレッド』が好きだ。
「ヒーロー vs 怪人 in 川崎」ということで、溝の口あたりには時々、フロシャイムの面々が出没するらしい。