節分

節分には、毎年熱心に豆をまく。
今年は三匹も犬がいるので、裸の豆をまくのもどうかと思い、こんな豆にしてみた。
小さな袋の中に豆が入っていて、袋ごとまく。


今年は2月2日に、一昨年は2月3日に、雪が降った。首都圏の私立中学の試験日は1日から5日に集中している。なにもそんな狙ったように降らなくても、と思う。
さいわい、今年の雪は、翌朝には溶けていくような雪だったけど、前夜、雪が降り始めた時には、多くの受験生と保護者は暗い気持ちになったと思う。各校、大雪の場合は開始時間を遅らせるなどの対処はしてくれるけど、それでも、晴れて暖かいほうがいいに決まっている。


中学受験関係の掲示板を見ていたら、受験間際になって、短期間の間にどこの掲示板にも似たような書き込みがあるのに気がついた。
とある本の宣伝である。
有名校の保護者が、受験生の親にアドバイスする形で、その学校の先生の書いた本が勧めてある。
もしくは、もう少し手が込んでいて、○○という本がいいと聞いたのですが、どうでしょうか、という質問が載っていて、それに、有名校の保護者が、すごくいいですよ、答えるというかたちのもの。
ほんとに、その学校の保護者なのかな、と疑いたくなる。
よくある自作自演?
ま、商売だから、仕方ないか。
それに、もしかしたら、心からの親切心で、勧めているのかもしれないからね。
私が意地悪な目で見すぎているのかもしれない。


年末に、本屋で、算数の本を見たときにも怒りが湧き上がった。
まるで、幼い子どもにこれをさせないと、もう算数は一生手遅れになるといわんばかりのタイトルの本だった。
算数に手遅れはない。いちばん怖いのは、早い時期に苦手意識を持たせたり、算数嫌いにさせてしまうことだ。


別に、親がそういう本を買って読むのはかまわない。
でも、結局、振り回されて、辛い目に合うのは子どもだ。
どこかの先生が作った読書リストに沿って本を読まされて楽しいわけがないだろう。例え、それがとても良質なリストだとしてもだ。
本嫌いになるだけだ。


なんか、すごくいやなもの見ちゃったな。
勉強に限らず、読んだだけでみるみる効果が出る魔法の本なんてないのを知っていながら、心が弱っていると、すがってしまう。そして、そこに美味しい商売も発生する。それはいいんだけど、せめて、最終的な対象が子どもになるときは、ちょっと手加減してほしいな、と思うのは甘いのかな。甘いんだろうな。


今日、明日、そしてもしかしたら、もう少し先まで小学生の受験は続く。
今日は晴れてよかった。