キミを守る

「ボクはキミを守る」とわざわざ宣言したがる人に限って、たいてい自らが相手を傷つけるようなことをするのは、なぜなんだろう。
そういう人にとっては、「守る」ということが「尊重する」ということではなく、「支配下に置く」という意味合いに近いからだろうか。外敵から守る代わりに、自分のものになれという取引が「キミを守る」という言葉に隠されていて、思うとおりに従わないと、守るどころか自分が外敵となって、相手を苦しめるのだろう。

相手を守るということには二種類ある。ひとつは外敵から守るという意味。もうひとつは、あるがままの姿を損なわないで大事に保持するという意味。