2006-01-01から1年間の記事一覧

レム逝去

今、寝ようとしているところへ飛び込んだニュース。 スタニスワフ・レムさん(ポーランドのSF作家)27日、ポーランドのクラクフで死去、84歳。秘書が明らかにした。タルコフスキー監督の映画「惑星ソラリス」の原作となった「ソラリスの陽のもとに」の…

偶然(読んでない本のメモ)

最近ずっとネットでも新聞でも雑誌でも、相場(自分が投資するわけじゃない)とか宇宙とか、そういう方面の記事ばかりに興味が向いていたのだけど、先日の「愛がなくても喰ってゆけますお食事会」の席で、宮本常一の話をして、それ以来久しぶりにそっち方面へ…

愛がなくても喰ってゆけます

愛がなくても喰ってゆけます。作者: よしながふみ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2005/04/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 164回この商品を含むブログ (508件) を見るこのコミックを最初読んだとき、よし!全店制覇だ!と意気込んだ…

amazonとbk1の臭い

いつもamazonを使うことが多いのだが、今回、特典につられてbk1で注文した。 届いた荷物を飼い犬がクンクンしている。なにが届いても犬は臭いを嗅ぐのが常だが今日は嗅ぎ方が激しい。 私はあまり鼻がよくない。しかし、娘は戌年だからなのか、たいへん嗅覚が…

なくしたもの

今までこの男のどんな情けない姿も女にとっては愛おしいものだったが、今回だけは少々違っていた。 いい年をして社交場で女子供に芸のない下ネタをねだられている男に愛おしさは感じられなかった。男はその社交場で人気者なのだそうだ。下ネタがいやなのじゃ…

三月四日

中上健次と初めて待ち合わせしたのが、浅草の雷門の大提灯の下でね。あそこなら間違いようがないだろうってことだったんだね。それから、たいした店じゃないんだが飲みに行ってね、いや、まあ、おもしろかったですよ。 すごいなー。待ち合わせが既に小説みた…

『デス博士の島その他の物語』刊行記念トークショー

三省堂SFフォーラム ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語』刊行記念 柳下毅一郎さん・山形浩生さんトークショー 「SFに何ができるか――ジーン・ウルフを語る」日時:3月4日(土) 開場17:30 開演18:00 場所:三省堂書店 神田本店8階特設会場 デ…

明治賢人研究会

昨日は久しぶりの明治賢人研究会だった。少人数だったこともあり、前回に引き続き、『明六雑誌』本編には入らず、周辺事情など。 近代化によって、雑誌の読み手が生まれ、その受け手へむけて発信することができるようになったというような話から、雑誌という…

二月十八日 久坂葉子

あいかわらず先生は手厳しい。しかし、厳しいほうが楽しい。いや、自作の講評が回ってきたときには、楽しいなどということもできず、うなだれて、ここに何かを書くことすらできないのかもしれないが。 今回は手記と小説の差異についてのお話があった。 同人…

カルチャーセンター

とある中堅のカルチャーセンターのチラシにこの四月からの新設講座が載っていた。「古本屋さんになるには!」〜古本の仕組みとお店の作り方〜 古本屋で掘り出し物をみつけるのを習うわけではないのだ。こだわりの古本屋の作り方を仕入れから内装まで実例を交…

バレンタインなどなど

根がミーハーなので、クリスマスとかお誕生日とかバレンタインとか、そういう行事がわりと好きだった。クリスマスにプレゼント交換したり、お誕生日にお祝いしたりお祝いされたり、バレンタインに輸入されたばかりのチョコをあげたり、ホワイトデーに思わぬ…

無能の人・日の戯れ (新潮文庫)作者: つげ義春出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/03/02メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 61回この商品を含むブログ (144件) を見るつげ義春夫人である藤原マキの『私の絵日記』を本棚で見つけて、ぱらぱら再読したら、久…

白夜行

白夜行 (集英社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 集英社発売日: 2002/05/25メディア: 文庫購入: 30人 クリック: 309回この商品を含むブログ (842件) を見る徹頭徹尾、情に流れない小説だ。昼間の陽を浴びることなく、心をなくしたまま薄暗く寒い白夜の中…

一月二十一日 二月四日

据えっぱなしのカメラの前を登場人物が行ったり来たりしているような小説では深まっていかない。 日本の小説は淡々と書くのが美徳かのような思想があるが、たまには脂っこいものも食べたいし、美味しいじゃない。だから、あまり淡々と書きすぎないように。 …

功名が辻

夫婦円満のコツは相手の言ったことを鸚鵡返しにすることだそうだ。悪い例 妻「あの犬かわいいわね」 夫「なんて種類の犬なんだ?」良い例 妻「あの犬かわいいわね」 夫「ほんとだねえ、かわいいね」なるほどな、と思った。しかし、考えてみれば我が家ではす…

宿題

今日が小説教室の新年一回目の提出日だったのに、全く書けていません。今回はさぼったり忙しかったりというわけでなく、とにかく何も思いつかないのです。内容はどうであれ、かならず作品を提出するというのが自分で決めたルールですから、なにがなんでも25…

謹賀新年

今年もどうぞよろしくお願い致します。暮れの三十日から帰省していて、さきほど帰ってきた。お正月の間、穏やかな暖かい日が続いた。 暮れに何通もの喪中はがきが届いた。父が、母が、とその文面にはあり、そろそろそういう年齢になってきたことを認めざるを…