日常

新潮社 R‐18文学賞 一次選考

第七回 R‐18文学賞の一次選考の結果が昨日発表になった。一人三作まで応募できるので、私は二作応募したのだけど、うれしいことに二つとも一次通過した。 前回、文学界新人賞の一次を通過したとき、こんなに一次通過ってうれしいものかと思ったのだけど、今…

しらせ

昨日、南極観測船「しらせ」が晴海ふ頭から最後の南極への航海に出た。船体や観測機器の老朽化のため今航海を終えたら退役するそうだ。昼間、そのニュースを見ようとあちこちチャンネルを回したが、どこも泰葉の離婚話ばかりで、出航の様子を見ることはでき…

なつかしい居酒屋

ただ、ビールが飲めれば良かったのだから、なにも「さ○ら水産」に入ることはなかったのだ。腰を落ち着けて飲もうとか、しっかり食べながら飲もうとか、そういう気が一切なく、喉が渇いていたし、同行者と知らない街で別れる前にちょっとビールが飲めればそれ…

ピアノ

今日、ピアノが我が家に来た。ピアノといっても中古のクラビノーバだ。女の子は大抵ピアノを習う。大昔に私も習わされた。毎週土曜日に幼稚園から帰ると、先生がやってきた。無茶苦茶恐い先生で、なんども弾いている手を上から叩かれた……ような記憶がある。…

近況

来週になったらワールドコンについての追記をするつもり、などと、今月初めの日記に散々書いておいて、それっきりになっている。気がついたらもう月末。今月、私は何をしていたのだろうと自分でも不思議だ。 ワールドコンが終わった翌日から、塾の先生になっ…

大和ミュージアム

帰省したついでに、呉の「大和ミュージアム」と海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」へ行った。 「大和ミュージアム」の10分の1の大和の模型は、大きい、の一言に尽きる。実際に戦艦大和を見た様々な人がその大きさについて驚きの言葉を残しているが、この…

夏休み

八月六日、曽祖父と曾祖母は千田町で被爆した。曾祖母の頭には家の下敷きになった時にできた傷跡があった。曾祖母は幼い私に何度も「これがピカの時の傷なんで」と結った髪をほどいて頭を見せてくれたが、私はその傷跡より、髷ハゲが珍しくて、曾祖母の頭を…

甘い生活

自分でもなんでだかわからないまま、行かねばならぬ気がして渋谷のBunkamuraまでフェリーニの『甘い生活』を観に出かける。1960年製作の映画で、私が最初に見たのは80年代の初め頃かな。その頃、フェリーニとかゴダールとかトリフォーとかヴィスコンティとか…

書きたいこと

各所で、自分が書きたいことをがんがん書け、と励ましてもらって、すっかり図に乗っています。 というわけで、今日一日、誰かに言いたくてたまらなかったことを、思いきって書いてみよう。 ユニクロのパンツ(下着)は穿き心地が悪い。もう買わない。

仮想通勤

エムシュウィラーの短編集『すべての終わりの始まり』を開き、一作目の「私はあなたと暮らしているけれど、あなたはそれを知らない」を読み始めてすぐに、ふと、こういう本を読みながらなら、通勤するのも悪くないと思う。 ここ数年、家でできる内職のような…

唐津

先日、博多へ行ったついでに、唐津へ行った。 唐津はお天気が良かったせいもあるのだろうけど、明るくきれいな町だった。幸いに後先考えぬ無茶な開発からも逃れ、昔ながらの小さなアーケイド街があったり、魚屋が並んでいたりして、どこか尾道を思わせる町だ…

不調

朝起きたら、顔が痒い。鏡を見たら蕁麻疹が出て顔が腫れていた。蕁麻疹は時々、疲れているときや睡眠不足、嫌なことがあったときなどに出るのだが、今日は口と目のまわりが特にひどくて、外に出る気にならない顔だ。 神経性の胃炎などという繊細な病にほとん…

年賀状

今年もどうぞよろしくお願いいたします。 飲んだり食べたり、食べたり飲んだりしているうちに三が日が過ぎてしまった。 今年の元旦にほんの少ししか年賀状が届かなかった。毎年元旦には必ず年賀状が届く几帳面な友人や親戚からも届かず、どうしたのだろうと…

堂々の一位

今年一年間、どんな検索語でここを訪れてくださった方が一番多かったと思う〜? というわけで、滅多に見ることもないアクセス解析を見てみたら、なーんと「アバンチュール」が二位を大きく引きはなしての一位でした。ちなみに二位は「こうの史代」です。 「…

苦慮していること

今年の最後にこんなことを書くのは、私の本意ではないのだけど、どうしたものかとここしばらく苦慮していることがあり、やはり、多少すっきりさせて新年を迎えたい気もしてきて、お節料理を作る手をしばし休めて、ここに書いてみる。 苦慮しているとは言って…

マンゴーとジン

昨日は実家の母が送ってくれたグリーンマンゴーをフードピロセッサーにかけ、そこに氷と水とジンを入れてみた。たいへん、たいへんおいしい。実は先日の梨も母から送られてきたものだ。母は私がお酒を飲むのをいまだに良しとはしていないので、こんなことに…

梨とジン

なにかいつもと違うお酒が飲みたいとここのところずっと考えていたのだけど、考えてばかりいてもしょうがないので、一度飲んだことがあるカクテルを自分で作ってみた。プロが作ったものとは全く違うものが出来上がったが、でも、これはこれでいいかも。 梨を…

アバンチュール

「アバンチュール……聞いたことあるけど、なんでしたっけ?」 と、ついさっき若い女性に言われて、やっぱり死語だったかと、なにかこれに代わる適切な言葉を捜したのだけど思いつかなかった。あえて言えば「火遊び」だろうか。「火遊び」もアバンチュールに負…

あんた、半身買わんか

一月ぶりに、ひいきにしている魚屋に寄った。 目をひくほど色のいい鯵が出ていたが、悲しいかな少々小ぶりに過ぎる。秋刀魚はよい型のが出ていたが、今日の気分ではない。 今日は刺身ともう決まっているのだ。 よさそうなめばるといさきの刺身が出ているので…

夏の思い出 〜読書〜

高校二年生の思い出十七歳の夏。そう聞くだけで、陽光にきらめく水しぶきや、すらりと伸びた肢体を包む夏の涼しげなワンピースや、ひそやかな恋心の成就や、おずおずと手をつないで歩く浜辺や、そんなものが頭の中をぐるぐるする。人というのは、いつまでも…

夏の思い出 〜櫂立て〜

唐突な話を、突然始める。 艇長の「櫂立て」の号令で、乗員全員がオールを垂直に立てるのが「櫂立ての礼」だ。実習場のある館山の海でカッター訓練をしていると、地元の水産高校のカッターとたまにすれ違う。彼らは礼儀正しい水産健児なので、私たち大学生の…

妻みたいなものですよ

男性はよく若い女友達のことを、妹みたいなもの、とか、娘みたいなもの、というような言い方をする。ごくごく普通に友人とか知人とか言えばすむような気がするのだが、なにか、それだけでは言い足りないのだろう。 これは男性の方がいつまでも現役でいたいと…

第102回文學界新人賞中間発表

昨年末に応募した第102回文學界新人賞の中間発表があった。昨日発売の「文學界」に一次予選通過者66名の名前と作品名が掲載されたのだ。 自分の名前をみつける。やった、一次予選通過。思わず三省堂の売り場でガッツポーズ!売り場の隅っこにいってもう一度…

愛がなくても喰ってゆけます

愛がなくても喰ってゆけます。作者: よしながふみ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2005/04/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 164回この商品を含むブログ (508件) を見るこのコミックを最初読んだとき、よし!全店制覇だ!と意気込んだ…

amazonとbk1の臭い

いつもamazonを使うことが多いのだが、今回、特典につられてbk1で注文した。 届いた荷物を飼い犬がクンクンしている。なにが届いても犬は臭いを嗅ぐのが常だが今日は嗅ぎ方が激しい。 私はあまり鼻がよくない。しかし、娘は戌年だからなのか、たいへん嗅覚が…

明治賢人研究会

昨日は久しぶりの明治賢人研究会だった。少人数だったこともあり、前回に引き続き、『明六雑誌』本編には入らず、周辺事情など。 近代化によって、雑誌の読み手が生まれ、その受け手へむけて発信することができるようになったというような話から、雑誌という…

カルチャーセンター

とある中堅のカルチャーセンターのチラシにこの四月からの新設講座が載っていた。「古本屋さんになるには!」〜古本の仕組みとお店の作り方〜 古本屋で掘り出し物をみつけるのを習うわけではないのだ。こだわりの古本屋の作り方を仕入れから内装まで実例を交…

バレンタインなどなど

根がミーハーなので、クリスマスとかお誕生日とかバレンタインとか、そういう行事がわりと好きだった。クリスマスにプレゼント交換したり、お誕生日にお祝いしたりお祝いされたり、バレンタインに輸入されたばかりのチョコをあげたり、ホワイトデーに思わぬ…

無能の人・日の戯れ (新潮文庫)作者: つげ義春出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/03/02メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 61回この商品を含むブログ (144件) を見るつげ義春夫人である藤原マキの『私の絵日記』を本棚で見つけて、ぱらぱら再読したら、久…

功名が辻

夫婦円満のコツは相手の言ったことを鸚鵡返しにすることだそうだ。悪い例 妻「あの犬かわいいわね」 夫「なんて種類の犬なんだ?」良い例 妻「あの犬かわいいわね」 夫「ほんとだねえ、かわいいね」なるほどな、と思った。しかし、考えてみれば我が家ではす…